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2018.05.01 お金 一人暮らし 引越し 更新

更新するのと引越し、どっちがお得?

賃貸物件は、一般的には入居から2年で契約更新となります。家主や管理会社からお知らせが届き、「あと数カ月で更新か……」という人の中には、そのまま住み続けた方がいいのか、それとも思い切って引っ越しをしようかと迷っている人も少なくないでしょう。そこで、賃貸物件では契約更新と引っ越しのどちらがお得なのか?について、費用や具体例も挙げて比較・検討してみました。

更新と引っ越し、それぞれの手続きと労力を考える

本題へと入る前に、まずは基本的として、更新と引っ越しの違いや必要な手続きなどのポイントを押さえておきましょう。現在、住んでいる賃貸物件の家主との契約を更新し、引き続き同じ住まいで暮らし続ける場合、主に次のよう手続きが必要となります。

【賃貸物件の更新時の流れ&手続き】
(1)賃貸契約更新の時期が近付くと、家主または管理会社から書類が送られてくる
(2)書類に必要事項を記入する
(3)更新料や、その他の諸費用(更新事務手数料や火災保険料等)を支払う

これに対して引っ越しは、それまでの住まいを退去して、新しい住居に転居しますので、現在の住んでいる物件の契約を解除して部屋を引き払い、新しい住まいを探すことになります。引っ越しのために必要な手続きや行うべきことを挙げると、大まかには次のようになります。

【新たな賃貸物件へ引っ越す際の流れ&手続き】
(1)引っ越しを決めたら、新たな物件を探して契約をする
(2)解約予告期間内(通常は1~2カ月まで)に引っ越すことを現在の家主に伝える
(3)引っ越し業者を選び引っ越しを依頼。荷造りなど引っ越しの準備を行う
(4)賃貸契約を解除する
(5)引っ越しにともない、役所で転出・転入の手続き、電気・ガス・水道などの解約および契約、固定電話・携帯電話に関する手続き、免許証、クレジットカードなどの住所変更などを行う

更新と引っ越しの概要を簡単に説明しましたが、一度でも一人暮らしをしたことがある人なら、もちろんご存知でしょう。ただ、更新と引っ越しを比較すると、当然ながら引っ越しの方が圧倒的にやるべきことや手続きが多く、引っ越しそのものの労力を含めて、「手間がかかる」という印象を持つ人もいるかもしれません。
それなら更新の方が手間も労力もかからずいい……という結論は、少しお待ちください。手間や労力の違いの面を考えるのも大事ですが、更新と引っ越しについて考えた場合、金銭的な部分での違いを抜きにしては語れません。実際、どちらがお得になるのでしょうか?

賃貸物件で更新or引っ越しにはいくら必要か?

更新と引っ越しについて、それぞれどれくらい費用がかかるのかを比較していくため、まずは両手続きで、必要な費用項目をまとめてみます。

【賃貸物件の契約更新にかかる主な費用】
・更新料/家賃1カ月分が目安
・更新事務手数料/数千円~家賃0.5カ月分
・火災保険料等/15,000~20,000円(※契約内容により変動あり)
・保証料/数万円~家賃1カ月分(※物件によってない場合も)

【新たな賃貸物件への引っ越しにかかる主な費用】
・敷金/家賃1カ月分
・礼金/~家賃1カ月分
・仲介手数料/家賃1カ月分
・火災保険等/15,000~20,000円
・保証料/数万円~家賃1カ月分
・鍵の交換代金/10,000~20,000円

項目名に違いはありますが、一見するとそれほど費用面での差はないように感じますが、では実際に、家賃8万円の物件で更新する場合と、同じく家賃8万円の物件に引っ越すときの金額を算出して検証してみます。

■更新の費用例:家賃8万円・更新料1カ月分のケース
・更新料/80,000円(1カ月分)
・更新事務手数料/4,000円
・火災保険料等/15,000円
・保証料/40,000円(0.5カ月分)
→合計:139,000

■引っ越しの費用例/家賃8万円・敷金&礼金とも1カ月のケース
・敷金/80,000円(1カ月分)
・礼金/80,000円(1カ月分)
・仲介手数料/80,000円
・火災保険等/15,000円
・保証料/40,000円(0.5カ月分)
・鍵の交換代金/15,000円
→合計:310,000

代表的な例として計算すると、家賃8万円の物件での契約更新には約14万円ほどかかり、同額の部屋に引っ越すと約31万円かかる計算となります。大まかな費用だけを比較しても、引っ越しは更新に比べてはるかに費用がかかりますし、引っ越しを業者を利用すれば、その分の費用(数万~数十万円)も発生します。また、どちらのケースも、ここに家賃8万円が必要となってきますので、更新、引っ越しともに、それなりの出費があることは覚えておきましょう。結論としては、賃貸では原則的には引っ越しよりも更新の方がお得であると言えそうです。

更新よりも引っ越しを選んだ方がメリットを受けられるケースも

一人暮らしをしていて物件の更新時期を迎えた際、お金の面だけでなら、一般的に引っ越すよりも更新した方がお得になりやすいという検証結果が出ましたが、それでも引っ越す人がいるのは、それなりの理由があるからです。ここで一人暮らしをしたことある人に聞いた、引っ越しをした理由についてのアンケート結果を見てみましょう。

引越し理由

一人暮らしをしていて引っ越しを決断する理由としては物件絡みが上位を占めていて、特に1位の住んでいるに対する物件に不満には、「物件から最寄り駅まで遠い」をはじめとしたアクセス面のほか、「思っていたよりも道路の騒音がひどかった」などの環境問題、また「バストイレはやっぱり別がいい」のような設備に対する意識の変化といったような意見が多く聞かれました。さらに、近隣住人とのトラブルや建物の不具合など、実際に暮らしていく中で発生してしまう要因も理由に挙げられ、その物件に住み続けたくても難しい状況も出てきたりするようです。

また、「住んでいる物件に不満はあまりないが、もっと希望に合う物件を見つけたから引っ越す」という人も多くいて、それまでより広い物件や勤務先までへのアクセス改善が目的、さらに収入が上がったので憧れの街へ引っ越すなど理由はさまざまですが、ポジティブな引っ越しを決意することもあるようです。
これ以外の理由では、更新せずに必ず引っ越すという「引っ越し好き」な人は別として、転職や転勤、結婚のようなライフステージの変化に合わせて引っ越しを行う人のほか、「その他」の理由としては「新しい街で新たな出会いや生活を楽しみたい」といった、現状のマンネリ打破や生活を変えたいと考えている人も、引っ越しをする傾向にあるようです。

いずれにしても、引っ越しをすることで通勤に便利になったり、部屋の不満が解消されたりという恩恵を受けられる可能性は高く、また生活スタイルを一変することで何か起きるというワクワク感が味わえるのも、引っ越しのいいところです。よりより物件・環境を求めて、新しい街&新しい部屋へと引っ越し、前向きで楽しい毎日を始めてみるのもいかがですか?

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My Style 編集部

お気に入りの街で、お気に入りの部屋で、自分らしく一人暮らしがしたい。
そんな気持ちに寄り添い、「都内で一人暮らしにおすすめの街」や「都内で一人暮らしにおすすめの沿線」を記事でご紹介します。収納やインテリアなど一人暮らしに役立つ情報もお届けしていきます。

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