都内で会社勤めをしている人にとって、どこで一人暮らしをするかは重要なポイントです。社会人になると、毎日の中心は職場となり、会社の近くに住みたいと考える方も少なくないのではないしょうか。会社の近くで一人暮らしをするか。それとも、職場から遠い場所がいいのか。どちらも一長一短があり、意見が分かれるところです。
今回はアンケート調査や取材結果に基づき「会社近くで一人暮らしをする」ことのメリット・デメリットをまとめてみます。

「通勤が楽な狭い部屋」VS「通勤が大変でも広い部屋」！

一人暮らしで住みやすい街の基準は、たとえば交通アクセスがいい、買い物が便利など、人ぞれぞれの希望条件によって変わってきます。なかには憧れから住みたい街を決める方もいらっしゃるかもしれません。
いざ一人暮らしを始めようとしたとき、自分が勤務する会社からどれぐらいの距離の場所に住もうかを迷うことはありませんか？　特に新宿や東京駅といった都内の職場に通う人にとっては、満員電車をはじめ通勤ストレスを考慮すると、会社近くで一人暮らししたいと思う方も多いと思います。
では、会社･職場の近くに住むメリットは何でしょうか？　いくつか実際にアンケート調査をしてみました。

会社から10分圏内のワンルームと通勤1時間の1LDK以上の部屋。同じ家賃ならどちらがいい？

※当社調べ
圧倒的に会社から10分圏内に住みたい人が多いという結果が出ました。できるだけ広い部屋で一人暮らしをしたいと思う人も30％ほどいるようですが、やはり会社勤めをしていると毎日必ずある通勤がネックになっているのかもしれません。今回は都内で働く単身の若者を中心に調査したのですが、会社から遠くて広い部屋より、たとえワンルームであっても職場から近い方が通いやすくメリットも多いという意見が多くありました。他には下記のような理由が挙げられました。

ぎりぎりまでゆっくり寝たい。これは会社員でなくてとも大きくうなずくポイントではないでしょうか。たしかに通勤時間を減らすことができれば、趣味の時間を増やしたり、通勤ラッシュで満員電車による体力の消耗を減らすことができそうです。これは大きなメリットでしょう。また、SUUMOが行った「家を探すときに重視する項目」というアンケート調査の上位5つを見てみましょう。

※SUUMO「20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ2017」家を探すときに重視する項目より抜粋

この結果から、20代単身者の半数以上が会社･職場との距離を意識して部屋探ししてることがわかりました。

遅延トラブルも無関係？職場近くで一人暮らしをするメリットはたくさん！

アンケートでは部屋が狭くても職場近くに住んで通勤を楽にしたいという意見が多かったですが、自宅と会社の距離は、近い方がいいのか、ある程度の距離があった方がいいのかは、実際のところどうなのでしょうか。実際に職場近くで一人暮らしをする人に、毎日暮らしているなかで感じるメリットとデメリットを取材しました。

職場から近い距離で一人暮らしをするメリットは？

※当社調べ
先ほどのアンケートでも出た意見ですが、やはり通勤時間を短くする最大のメリットは、通勤による体力の消耗を減らせることでしょう。単純に移動時間を減らせるだけでなく、満員電車に乗る必要がなくなるのも大きいかもしれません。
そうして削減した移動時間をプライベートに当てれば、かなり充実させられるはず。たとえば今までは往復で2時間近く通勤にかかっていたとすると、2時間もあれば映画を見たりジムへ行ったりできますし、恋人や家族と食事を楽しむことも可能です。

デメリットは家と会社の“距離感”

職場から近い距離で一人暮らしをするデメリットは？

※当社調べ
会社近くで一人暮らしをする際のデメリットについては、こんな結果になりました。家が近いだけに仕事中に帰りたい！という衝動に駆られることもあるかもしれませんね。シフト制の会社で勤務している人は、休日のお出かけ中に勤務中の同僚などに会う可能性が、職場から離れたところに住んでる人より高くなるかもしれません。そうなると、なかなか仕事とプライベートを切り替えることが難しいと感じる人もいるようです。会社近くに住むかどうか悩むポイントのひとつになりそうです。

今回は都内に勤める人が会社の近くに住む場合のメリット･デメリットをまとめてみました。同じ家賃でも設備や広さの条件が悪くなることを懸念する人が少ないのは意外な結果ではないでしょうか。ですが、会社との距離感という視点ではデメリットも感じる人も少なくありません。注意すべきは、その距離感。会社まで徒歩や自転車圏内にするのか、1～2駅は電車に乗った街にするのか。自分にとって家と職場の快適な距離を見つけることが大切なようです。