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2018.06.23 おすすめの沿線 一人暮らし 京王線

【京王線編】東京で一人暮らし。おすすめの沿線は?

上京して初めて一人暮らしをする。今住んでいるところから引っ越したい。東京都内で引っ越し先を探している場合、いろいろと重視する条件はあるかと思いますが、なかでも交通手段の充実度は見逃せないポイントではないでしょうか。これまでも京浜東北線や埼京線などを特集してきましたが、今回は「京王線」にスポットを当てていきます。

新宿が近い&都心方面に通勤・通学しやすい路線・京王線

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副都心の新宿と東京西部の八王子を結ぶ路線である京王線は、停車駅には調布や府中などのベッドタウンもあれば、明大前や八王子のような学生街もあり、幅広い世代に対応した街が多くあります。
イメージ的には庶民的で親しみやすい街がそろっているだけでなく、京王線の運賃が安いのも魅力的です。ほかにも京王線の路線はいくつかあり、

井の頭線:渋谷と吉祥寺を結ぶ路線
京王新線:笹塚駅から新線新宿駅を通り都営新宿線へ直通運転する路線
相模原線:調布から分岐し橋本方面へ向かう路線
競馬場線:東府中から分かれて府中競馬場正門前へ走る路線
動物園線:高幡不動から多摩動物公園へ行く路線
高尾線:北野から高尾山口に至る路線

といった路線があります。ちなみに、これだけの路線があるのですが、注目すべきは各路線が走っている場所。相模原線にいくつか神奈川県内の駅があるものの、京王線の沿線は、ほぼすべてが東京都内を走っているのです。JR東日本の路線であれば都内だけを走る路線は珍しくありませんが、私鉄に限っていうと、これはなかなかのレアケースです。覚えておくといいかもしれません。また、意外に見落としがちですが、初台駅や幡ヶ谷駅を一人暮らしの街として選んだ場合、京王新線に乗ることになります。この区間に住まない限り、あまりなじみはないかもしれませんが、京王新線は都営新宿線と直通運転をしています。都営新宿線には市ヶ谷や九段下、神保町、岩本町などの停車駅があり、JRや東京メトロとの乗り換えができる停車駅が数多くあります。
新宿からの近さも考えると、初台や幡ヶ谷は都心方面へ地下鉄での移動が多い人に向いていると言えるかもしれません。

京王線は運賃の安さも魅力のひとつ

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通勤や通学で利用する場合はあまり関係ないかもしれませんが、それでも運賃が安いに越したことはありません。

東京都内を走る鉄道会社の初乗り運賃(カッコ内はICカード料金)
1位:京王線 130円(124円)
1位:小田急線 130円(124円)
1位:東急線 130円(124円)
4位:JR東日本 140円(133円)
4位:京急線 140円(133円)
5位:京成線 140円(133円)
※2018年6月時点

ランキング表からも分かるとおり、実は京王線の初乗り運賃は、数ある鉄道会社の中でも最安値の部類に入ります。さらにどこまで行けるかという走行距離に対する運賃も、5kmまでが140円(ICカード料金133円)で最安となり、10kmも180円(ICカード料金174円)で、山手線などの170円(ICカード料金165円)に続いて2番目の安さとなっています。ちなみに、新宿駅から京王線で5㎞運賃では「明大前駅」まで、10㎞運賃では「仙川駅」まで行くことができます。沿線の街で一人暮らしをすれば、電車には毎日のように乗ることになるだけに、やはり運賃は安い方がいいと言えるでしょう。

新宿と渋谷の両駅で乗り降り可能な定期券「どっちーも」

運賃面では、もうひとつ注目しておきたいポイントが、最近はやりの2つの駅で乗り降りができる通勤定期券システムです。各鉄道会社で名前が違いますが、京王線では「どっちーも」と呼ばれていて、通常の定期券に1,000円プラスすることで、新宿駅と渋谷駅の両方で乗り降りできるようになります。ケースは2種類です。

明大前駅より西にある各駅と新宿駅を結ぶ定期券に1,000円プラスで渋谷駅も乗降可能

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明大前駅より西にある各駅と渋谷駅を結ぶ定期券に1,000円プラスで新宿駅も利用可能

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メリットとしては、
・通勤は新宿だけど休日は渋谷によく行く。またはその反対のケース
・渋谷駅を利用して通勤しているが、たまには新宿始発で座って帰りたい
・仕事先から直帰する場合、新宿または渋谷の近い駅を利用できる
など、時間重視や乗り換え重視、座れるかどうかなどで乗り降りできる駅を変えられるのは便利です。

ただし、注意すべき点もいくつかあり、

・「どっちーも」は通勤定期のみ、かつ明大前駅より西側の駅が対象
・新宿、渋谷のどちらをプラスした場合も、乗り降りができるだけで、途中駅での降車には運賃が発生する
※例:渋谷をプラスしたケース…「渋谷駅-明大前駅」間の下北沢などで乗り降りするには普通運賃がかかる

うまく利用すればお得になることも多いので、京王線沿線の該当区間で一人暮らしをする社会人の人は、検討してみるのもいいのでは。なお、通学定期券は「どっちーも」の対象にはなりませんが、京王沿線には大学が数多くあります。大学入学で上京してきた人は、一人暮らしをする沿線として京王線を選ぶのもいいでしょう。新宿や渋谷、吉祥寺など、人気の街にもアクセスがいいのでおすすめできます。

京王線は遅延が多い。は嘘?定時運行率の高さに注目!

ところで、東京都に住む人は京王線に“遅延”をイメージする人が多いと思います。たしかに京王線に限らず、都内の電車は朝夕のラッシュ時に遅れている印象がありますが、実際にはどうなのでしょうか?そこで、遅延の「見える化」を目的に、国土交通省が行った首都圏の各鉄道事業者の遅延証明書の発行状況などを調査した結果を見ると、意外な事実が浮かび上がってきます。

首都圏の1カ月(平日20日間)あたりの遅延証明書の発行日数(2016年度)
1位:JR中央・総武線各駅停車(三鷹-千葉) 19.1日
2位:JR宇都宮線・高崎線(上野-那須塩原・神保原) 18.4日
2位:東京メトロ千代田線 18.4日
4位:JR中央快速線・中央本線(東京-甲府) 18.3日
5位:JR横須賀線・総武快速線(大船-東京-稲毛) 17.9日
5位:小田急線 17.9日

38位:京王線 6.3日


43位:京王井の頭線 3.9日
※国土交通省資料より抜粋・作成

上記のランキングは、東京圏の45路線を対象にした調査結果ですが、京王線は45路線中38位と遅延証明書の発行日数は少ない方であり、並行して走り“ライバル”ともいうべき、小田急線やJR中央線に対して、およそ3分の1という少なさです。通勤や通学時に電車が止まったり遅れたりすると、ガッカリしてしまいますので、やはり遅れが少ない方がベストです。そういう意味では、京王線は社会人や学生にとって、一人暮らし向けの路線と言えるのではないでしょうか。

京王沿線で住んでみたい街は? おすすめの街にも注目!

京王線の魅力は交通の便だけでなく、個性豊かで住みやすい街がいくつもあることが特徴でもあります。たとえば、新宿まで20分以内で行ける駅には、

・初台
・幡ヶ谷
・笹塚
・明大前
・代田橋
・下高井戸
・桜上水
・上北沢
・八幡山
・芦花公園
・千歳烏山
・つつじヶ丘
・調布

などがあります。これらの街の特徴を簡単にまとめてみると、

初台:ランドーマークとして、東京オペラシティが有名。新宿からほど近い街ながら、下町的な雰囲気も漂わせています。

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幡ヶ谷:新宿や渋谷などへ、電車やバスだけでなく、自転車でも行けてしまうほどの好立地!
笹塚:新宿駅から近く、住所が渋谷区と思えないほど、下町的な商店街が発展しています。
明大前:学生街らしく活気にあふれています。生活の利便性も高めです。
千歳烏山:乗降客が多い駅で、賑やかな商店街と住宅地が融合した住みやすい街のひとつです。

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調布:もともと大きな街でしたが、現在も再開発が進行中です。
このように、京王線は新宿へのアクセスが良好なだけでなく、各駅ともにそれぞれ独自の魅力を持っていて、一人暮らしする街の選択肢に入れておきたいところです。また、将来的にはリニア中央新幹線に接続する駅も予定されているほか、複々線化も進み、特急のスピードアップも期待できます。京王線は、長く一人暮らしをするのに向いていると言えそうです。一度、チェックしてみてください。

編集者 イメージ

My Style 編集部

お気に入りの街で、お気に入りの部屋で、自分らしく一人暮らしがしたい。
そんな気持ちに寄り添い、「都内で一人暮らしにおすすめの街」や「都内で一人暮らしにおすすめの沿線」を記事でご紹介します。収納やインテリアなど一人暮らしに役立つ情報もお届けしていきます。

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